息子が保育園で吸収してくるもの
どうも始めまして。金田んち世帯主の松樹でございます。
さて、金田んちには今1歳半くらいになる息子がいます。こいつは生まれて半年くらいの頃から保育園に通ってるんで、もう早いもので保育園生活は1周年をむかえようとしています。生まれて間もない息子を保育園に行かせようか、それとも少し生活は厳しくなるけど母子だけであるていど大きくなるまで育てようか、そう悩んだ時期もすこしありました。
しかしまぁ、わりと多くの職場で抱えてる悩みかもしれませんが、うちの妻の職場についても人員不足。なるべく早く復帰して欲しいっていう職場からの要望もあり、生後半年くらいから息子の保育園生活が始まりました。
はじめは母親と離れることで寂しがりやしないか、ただでさえ人見知りで、知らない人を見るだけでギャン泣きするこの子は保育園で上手くやっていけるのか、そういった不安も少なからずありました。
まぁ今となっては、保育園に行けない日に泣き叫ぶほど好きな場所になったようだし、人見知りも知らない人を見ると固まる程度にとどまるくらいまでにはやわらいできたので、結果オーライって感じてます。それに、良くも悪くも保育園に行けば色んなもん吸収してきますんですね。
先週の金曜日のことです。
普段俺が帰宅してからの30分程度、夕飯が食卓に揃うまでの少しの時間、リビングで息子とじゃれ合ったり風呂で遊びながら過ごしたりしてます。
その日もリビングに入ると息子が駆け寄ってきたんですが、何かいつもと様子が違う。なんというか、動きにキレがない。眠気が強いとき、息子の動きから俊敏さが影を潜めるんですが、その状態のように感じたので、
「今日あんまり昼寝してないんかな」
と妻に尋ねると
「いや、お帳面には何も書いてなかったけどね」
それにしちゃえらく眠そうだな、と感じながら見ていると、コテんと寝転がり、うつらうつらとそんなに深くはないものの寝入ってしまいました。
1時間くらい経つとやはり体は重そうなものの、息子が目覚めたので夕食をとることに。
息子は芦田愛菜といっしょだよ♪キュウリが好物なんで、この日もキュウリをまず食べさせようと、息子用のスプーンを使って口に運び入れました。
「ボリボリ、ゲホゲホッ」
なんか苦しそうだな、辛そうだな、また鼻づまりが酷くなったかなと思いながら観察していた次の瞬間、嘔吐。
子どもが嘔吐するなんてことは特別珍しいことでもないかもしれません。とくにうちの息子は自らの胃袋の限界を知らないようで、食べ過ぎて嘔吐することがしょっちゅうでしたが、この日に限ってはなんかいつもと違う。
妻もその異変を察知し、すぐにおでこに手をあてると
「熱あるやん!!松樹、体温計!」
体温計を妻に手渡し息子の腋にそれを刺す。ピピピピ
「9度5分もあるやん!インフルエンザにかかったかも、保育園で何人かインフルエンザなった子がいるらしいし」
「まじか、病院連れてって看てもらおう!」
すぐに救急外来の受付をやってる近所の病院に電話連絡し、車で息子と妻を連れて行こうとエンジンをかける俺。
「キュイン、キュイン」
エンジンをかけると共に動き出すHIモードのワイパー。冷静でいようと努めはするものの、若干のパニック。
「なんやこれ!」
ウインカーレバーをガチャガチャ動かしたりリヤワイパーを動かす俺
「大丈夫?酔ってない?」
「おう、一滴も呑んでない」
HIモードワイパーが止まったことで冷静さを取り戻し、5分ばかり運転すると病院へ到着。
受付で体温計を手渡され、抱きかかえたぐったりした息子を計温。ピピピピ
「うそっ!6度5分しかないんやけど」
妻が体温計を持って受付に行き、ついさっきまであった9度越えの熱が下がっていることを伝えると、別の体温計を手渡され再度計温。ピピピピ
「9度5分あった」
熱なんてない方が良いのに、9度5分の表示になぜか安心する俺。 夜間で患者も少ないため、すぐに診察の順番になり診察室へ。
急に熱が出たこと、保育園に通ってて園ではインフルエンザが出たことを先生に伝え、モシモシしてもらい
「インフルエンザの疑いはありますが、熱が出たばかりだと検査しても反応が出ない場合がありますので、明日になっても熱が下がらないようでしたら、かかりつけの小児科で看てもらってください。座薬は出しておきますので。」
とのこと。
その夜は座薬を使ってもあまり解熱せず、水分を取らせてもすぐに吐いてしまいました。翌朝になってもいつもよりぐったりとしていて、いつもピンク色の舌が紫がかっている。熱も相変わらず高いため朝一で小児科へ。
小児科ではインフルエンザの疑いがあるため、一般の待合室でなく、2畳くらいの広さしかない隔離部屋に案内されました。そこには簡易のベッドと点滴用の棒みたいなもの。子供用の何冊かの本と手洗い。小さな空間だけど必要そうなものは全て揃ってる部屋でした。
息子の受診の順番がきて、昨日からの経緯を伝えると、脱水などの危険もあるため点滴を打つことに。おむつを替えるときでさえ暴れ回る息子にどうやって点滴の針なんか射すんだろと思っていたんですが、いざその状況になると
「おとうさん、おかあさんは一般の待合質でお待ちください」
と言われ、現場を見れず。
一応看護師ではないものの病院勤務の妻に
「どうやって射すんかな」と尋ねたところ
「たぶんベッドの上に敷いてあったバスタオルで暴れんようにグルグル巻きにするんだと思う。その現場親に見せんようにこっちに来るよう言われたんよ」
「なるほど、そうでもせんと無理よな。」
その頃インフルエンザの検査結果が出て、B型陽性との結果。さらにすこしこじらせていたようで、もう少しほっとくと肺炎の危険もあったので今日診せにきてくれて良かったとの診断でした。
その点滴が効いたのか、家に戻ってからの息子は元気を取り戻し、
「うん」といって妻に差し出される保育園カバン。
「病気の人は保育園行けません。ねんねするよ!」
「ぎぃやーーーー」
「嘘泣きせんよ」
しばらくリビングをうろつき
「うん」といって指さす息子のコート
「お外も行けません」
「ぎぃやーーーー」
「嘘泣きしてもダメ」
つい何時間か前までぐったりしてたやつの行動じゃねぇだろ。いったいどっからその元気が湧いて出てくるんだ。とーちゃんはお前のそのど根性が羨ましくもあり将来が楽しみで仕方ないぞ。それにしても1週間の登園禁止なんてすごいストレスなんだろうな。しかしねぇ、そんなにこの家お気に召しませんかね?
こんな具合にインフルエンザもらうこともこれから増えるだろうし、風邪なんてしょっちゅうもらってきますからね。おかげで年中鼻水たれてて、わが家のぼーちゃんですよ。
まぁなにも吸収するのは病気だけじゃなくて、ある日突然教えてもない事をしゃべり出したり、なんだその動きっていう行動をとってみたり、色んな言葉や動きも吸収してきます。言葉だと、今まで喋ってたのが
「まんまん(アンパンマン)」
「ば~いばい(バイバイ)」
んで、ある日突然
「ば~いばい・・・きーん(ばいばいきーん)」
「ちゅんちゅん(にわとり)」指さすから分かった
とか。行動では、繋いだ手を振り払って、2~3メートルダッシュしたかと思うと当然立ち止まり、振り向きざまに「いや~だ」とか。
いったい誰がこんな小憎たらしい秘技を伝授したんだ。出てこい!土下座してこう言ってやる!
「ほんと、ありがとう。めちゃくちゃかわいい。その必殺技」