金田んち

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立ち会えなかった

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昨日第二子が誕生しました。

第一子である息子の時は出産に立ち会えたんだけど今回は沖縄への出張中だったので叶わなかった。
出発前から上司には出産が近いので出張中に産まれる可能性もあることは伝えていたし、もしそうなった時には帰っても良いと許しは得ていた。

出張の2〜3日前に妻の健診があったのだけど、その時は医者からまだ当分は産まれそうにないと言われていたらしいので、その事も念のため上司には伝えておいた。もしかするとこれが悪かったのかもしれない。

実際、沖縄滞在中に妻からもうすぐ産まれそうとの連絡があった。本来なら俺はすぐに脱沖して福岡へ飛べるはずだった。しかし、ことはそう上手くは運ばなかった。

出張に行ったのは俺と上司2人。
しかし、妻から連絡があった時には俺と上司1人。

その時もう一人の上司はというと、別の仕事と今回の出張をブッキングさせてしまっていて、まだその仕事の最中。つまり福岡にいた。

今回の出張での仕事内容は主に会議の司会進行と運営だったので、まぁ俺がいなくても上司一人でも対応は出来る。ただし、普段のこの人であれば。

何故かこの出張中、しかも俺が急いで帰らないといけないという状況に陥ったその時に限って低血糖で頭がフラフラすると言い出したのは一緒にいた上司。
必然的に俺一人で仕事をこなさないといけなくなったし、もちろん出産を控えた妻の元に帰ることも出来なくなった。

人間の体調だから仕方ないとは思う。そして仕事が止むを得ずブッキングしてしまうことだってあると思う。そして普段であればそんなトラブル的なものに対して何にも思うこともない。

でもさ、今回に限っては呪いたかったよ。この出張日程も、仕事をブッキングさせてしまった上司も、低血糖になった上司も。
何もかもが奇跡的にうまく重なってしまったおかげで、結局出産に立ち会うことができず子供が産まれてしまった。

まぁ何とか今日やっと仕事から解放されたわけですけれど、ただ一つこのゴタゴタで嬉しかったことがある。

それは飛行機の便を変更できたおかげで、安田美沙子似のめちゃくちゃかわいいCAに美沙子スマイルでホットコーヒーを淹れてもらえたことだ。

そして今俺は、新しい我が子の元に、頑張って産んでくれた妻の元に向かっている。1秒でも早く着くよう、電車の最前車両を揺らしながら。