金田んち

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NISAが若者に普及しない理由を考えた

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NISA半年 なぜ若者は投資をしないのか (THE PAGE) - Yahoo!ニュース BUSINESS

これ読みました。

内容としては制度そのものは好調だけれども、制度の狙いである若者の利用が少なくて、その理由については、そもそも若者の所得が少なくて投資なんてやる余裕がないというもので、まぁそうかなとも思いつつでも俺をモデルに考えるとそれだけじゃないかなぁと思いました。

結論から先に書くと、俺がその制度を利用しないのは「金がないから」だけじゃなくて「娯楽としての魅力に乏しい」からってのがあります。

だって同じお金がない中でも、趣味としてなら車に何百万使ったとか、7のつく日はパチンコ屋皆勤賞だっていう人は周りを見ても珍しくないし、娯楽の要素が強いロトなんかの宝くじだって若い人でも気軽に買っていますからね。

それに比べて「投資」ってなんかハードルが高いんですよ。気軽に始められないみたいな空気漂ってるし、そう、お遊び感強いサークルじゃなくてガチな感じの部活みたいなもんでとっつきにくいんですよね。

同じように金を使って金を増やすことを目的とするパチンコやパチスロと投資って何が違うのかって、やっぱこんな非課税制度みたいなもんが出来るところからしても、やっぱ公感というかなんかそういうガッツリした感じが抜けないんだと思います。

友達が待ち合わせに遅れるっていう連絡してきた時も「パチンコ行って暇つぶししとくわ」っていうのと「株価見て暇つぶししとくわ」っていうのじゃ全然違うじゃないですか。うわぁガチかよみたいな。俺アメブロやってんだって言うのとはてなでブログやってんだって言うハードルが違うみたいな。

あと、株の売買なんかによって資産を運用するってのがこの投資というものなんですけど、これって単純にお金を使ってお金を増やすことを目的としているじゃないですか。

普通に仕事をしてる場面ではお金を使ってお金を増やすっていう金の流れそのものは普通のことではあるんですけど、働いている時の感覚としては労働力がお金に変わっているっていうのが感覚的な部分として大きいんですよね。

例えば俺が本屋の従業員だとします。

経営側から考えると本の仕入れと店舗の運営、人件費などにお金を使って本を売ることによってお金を得る。というお金を使ってお金を得るという流れが感覚的に見えるものではあるんですけど、従業員からすると店舗にある本を売ったり在庫管理なんかの労働力によって給料というお金を得ているわけで、そこには自己資金を使うっていう部分がありませんから、結果的にお金を得る手段にお金を使うっていうのが意識の中にないわけです。

じゃあお金は何に使うのかといえば、普段の暮らしや娯楽など、労働以外の自分の行動に使うわけです。

んで、こうしたときに俺は何を恐れるかというと、手持ちのお金がなくなって今まで普通だった自分の行動が制限されることです。別に株券を持ってたら万一の時売れば金に変えられるんでしょうけど、その一手間があるのとないのとで全然違うんですね。なんか額面でどのくらいってのが通帳見れば一目瞭然の預金と株では。

だからもし怪我をして働けなくなった時のために保険をかけるし、急な支出に備えて現金を預金しておくという手段を取らざるをえないわけです。もちろん投資をしたことないから知らないことへの恐怖というか不信感というか、そんな先入観があることは百も承知ですけどそれだけとっつき難いものではあります。

でも預金だって紙幣の価値が変われば、例えば景気がものすごく良くなって物価が上がれば、今ある預金の価値は下がるわけですけど、それより自分が投資した会社の業績が悪くなる確立の方が高いだろっていう感覚なんですよね。

だってどんな会社に勤めてる人だって口を揃えて「明日はどうなるか分からん」って言いますし。これってどんな会社に投資したところで損することは覚悟のうえで投資してくださいねって言われてるのも同然だし、冒頭書いたように投資したところでなんの面白みもないっていうのが俺の感覚としてあるわけです。

例えば株がゲームソフトだったら全然違うんですよ。だってソフトを買って楽しんで、飽きたら売って金に換えるって流れがあって、それって投資に似てると思うんですけど、でも売るときは買ったときより安い額でもゲームそのもので「娯楽」を消費してるから別に何にも感じませんし、むしろ飽きたソフトを引き取ってくれるし金までくれるなんてなんと素晴らしい制度なんだみたいになるんですけど、株に関しては株主優待を使いまくってるチャリで爆走する何とかさんの生活みてもあまり魅力を感じないです。

そんな感じで面白くもないし損する確率高いしみたいなもんにわざわざ首を突っ込むものかみたいな防衛本能が働きますし、制度の売りである100万までの元本の利益は非課税ですとか言われたところで初心者が利益出せるほど世の中甘くないだろ、そんなこと出来るくらいなら当の昔からみんな投資で飯食ってるだろって考えてしまうわけです。

んで、いや投資にはコツがあってみたいなこと言われると、じゃあ非課税にするより初心者にはそのコツを無料で教えますみたいなことやった方がいいと思うんですけど、いつかテレビで投資に絶対はありませんとか偉い先生みたいな人が言ってた記憶がありますけど、なんか投資ってスマブラ程度には楽しめるよみたいな噂が流れてくれば始めてみようかとも思います。

ということで、結論としては楽しめるような要素があればもう少し若者も食いつくんじゃないかなというのが俺の個人的な考えです。