金田んち

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マイルドヤンキーって田舎の人の特徴ではないか?

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「マイルドヤンキー」って今年かなり流行ったワードだったので俺も何か書いてたかなと思って自分のブログを検索してみたら何も書いてなかった。これまで何も書いてなかったところからすると自分では深く考えることもなかったんだろうか。不思議なもんだ。

昨日週刊アスキーという雑誌を読んでたらなんかイカツイ感じのおっさんのインタビュー記事が載ってて、誰だろう思ったら「マイルドヤンキー」について書いたマーケティングアナリストの原田さんのインタビュー記事だった。こんなオッサンだったんですね。

あ、どうも。ゴールデンボーラ―の金田松樹(kintamatsuki)です。

知ってるワードが本に載ってたもんだから読んでみたくなって雑誌のインタビュー記事を読んでみると「マイルドヤンキー」について書くことになったきっかけについて書かれていた。

ある編集者からヤンキーについて書いてくれと頼まれたが、ほとんど姿を見なくなったヤンキーについてなんて書けないので断った。すると編集者から「じゃああのヤンキーたちはどこに行ったんだ」との質問を受け、昔ほどガツガツしていないマイルド(になった)ヤンキーについてなら

というのがマイルドヤンキーの始まりらしい。

で、マイルドヤンキーってそもそもどんなだっけと思ったのでウィキペディアで調べてみると
マイルドヤンキー - Wikipedia

提唱者の原田は2014年5月12日放送のNHKNHKニュースおはよう日本」にVTR出演した際、マイルドヤンキーに多い傾向を以下のように上げていた。

EXILEが好き
地元(家から半径5km)から出たくない
「絆」「家族」「仲間」という言葉が好き
車(特にミニバン)が好き
ショッピングモールが好き

一方、不動産投資家の芝山元は以下のように述べている。

生まれ育った地元指向が非常に強い(パラサイト率も高い)
郊外や地方都市に在住(車社会)
内向的で、上昇指向が低い(非常に保守的)
低学歴で低収入
ITへの関心やスキルが低い
遠出を嫌い、生活も遊びも地元で済ませたい
近くにあって、なんでも揃うイオンSCは夢の国
小中学時代からの友人たちと「永遠に続く日常」を夢見る
できちゃった結婚比率も高く、子供にキラキラネームをつける傾向
喫煙率や飲酒率が高い

不動産投資家の芝山元さんの定義は置いておくとして、原田さんの定義では
EXILEが好き
地元(家から半径5km)から出たくない
「絆」「家族」「仲間」という言葉が好き
車(特にミニバン)が好き
ショッピングモールが好き
ということになる。

雑誌のインタビュー記事の中では、内容が被る部分もあるが
缶コーヒー
喫煙
ミニバン
イオン
というキーワードが書かれていたので、原田さんはその部分について特に印象に残っているんだと思う。

これを見て、あぁ、なんか俺や俺の地元の人を指して「マイルドヤンキー」って定義してるのかなと感じたが、それにしても「ヤンキー」という括りはどうなんだと思った。俺はガッツリともマイルドとも違う、そもそもヤンキーではない。

ここに挙げられてる「マイルドヤンキー」の特徴って、実はそっくりそのまま田舎で暮らす人の生活様式であると俺は思う。世代の違いによって、若い人が好むエグザイルが吉幾三にかわったり、男女の違いによってエグザイルが幸田來未にかわったりと若干の違いはあるものの、多くの項目は「田舎者の暮らしの特徴」という枠で括ることだって出来る(昨日書いたけどあくまで「概念」なので、その中でも多様性はある)。いやごめん。エグザイルとか幸田來未好きって何年も前の話じゃないか?

エグザイルが好き→(昔は)若い人はわりと好き(たぶんデータが古い)

「絆」「家族」「仲間」という言葉が好き→田舎の人脈は多様性に乏しいからな

車(特にミニバン)が好き→好きというより車社会の田舎で子連れの移動手段には必需品。俺も購入検討中。

ショッピングモールが好き→ショッピングモールの進出により商店街はシャッター街になったし、そもそも商店街には駐車場がほとんどない。必然的に老若男女ショッピングモールに集まる。週一で行ってるよ☆イオンラウンジ入ってみたい

缶コーヒー→タバコと一緒に飲むから需要ある

喫煙→生活の中で喫煙不可の公共空間が都会より少ないため吸い辛さがない。公共交通機関網が発達してないとか路上喫煙禁止がないとか。東京は吸えるとこ少なかったから、それでも俺はやめねぇぞ!みたいな気合がなけりゃ長期間あそこで生活してりゃ喫煙率は自ずと減るはず。

地元(家から半径5km)から出たくない→ちょっとよく分からない。ただ、住んでる場所から半径5km範囲にショッピングモールがあれば、わざわざ遠くのショッピングモールには行かないだろうとは思う。ほとんど同じだから。つーかかなり本気出して遠出しないとほとんど変わらない街並みが続くからな。田畑→イオン→住宅街→寂れた商店街→田畑→イオン・・・

なぜ田舎の人と都会の人との消費行動の違いが生まれるのかについては色んな人が書いてるだろうから端折るとして、なんでヤンキーについて調べたはずなのにこういう結果になったのかなと思ったんだけど、よくインタビュー記事を読んでみると

全国の地方都市で調査を始めた

と書いてあった。

あぁなるほどなと思った。そもそも原田さんは「ヤンキー=低学歴・低所得=田舎者」としてマイルドヤンキーの分布を定義して、地方都市に存在するヤンキーについて調べたんだなと。
なのでそこで浮き彫りになってきた消費行動とかの特徴って、都会に住む原田さんが抱いている(統計データとかもあるんだろうけど)消費行動と、田舎に住む人の消費行動の違いになったのかと。

だから俺はネーミングと挙げられた特徴に違和感があるんだろうと思う。昔のヤンキーの消費の特徴がどうだったのかについては知らないけれど、今の(マイルド)ヤンキーの消費の特徴を見つめるなら、比較対象は昔のヤンキーであるべきなんじゃないかな。

ただ何かの違いっていうのを浮き彫りにしてるっていう点で、この人の視点は面白いなと思ったので今日発売された「女子力男子」っていう本を買いましたが、ざっとした印象では「女子力」の定義が曖昧なまま書かれてそうなので、またこの本を燃料に世間という蒸気機関車による排煙を観察できそうな予感がします。

追記
女子力男子の定義は書いてありました。
従来、女性がやっていたり、得意とされたりした領域の力が備わっている男性だそうです。
失礼しました。