需要と供給のバランスの崩壊
どうも。今日やたら眠いしスティーブンジョブズがなかなか降ってこないから代わってブログを書くことにしました金田です。
かなり久々におすすめブログを覗いたんですけど、俺が頻繁に覗いてた1年前とではそこに上がってるブログが全然違ってわりと知らないブログばっかだったんで、あぁ取り残されたなと感じまして、この感覚はジョブズが天国から地上に降りてきた時にも感じるんだろうなと思います。
期限切れ肉、組織的犯行か=食品会社幹部証言―上海紙 (時事通信) - Yahoo!ニュース
さてこれを読みました。
わりと長めになったので結論を先に書くと、消費者が求めすぎたからこうなったんじゃないかというのがこの記事のまとめです。興味のある方だけ先にお進みください。
というわけで、もう中国製の食べ物は全く信用なりません。
今まで信用していたのかというとそうでもないんですが、特に今回個人的に問題になったのが「マック」であったことが俺にとってはすごく重要なんですよね。なぜかって嫁がこよなく愛するマックだから、当然のように息子や娘もそれを好んで食べるようになる可能性が高いじゃないですか。
うちの息子はまだ2歳にもなってないんですけど、親の俺たちが食べてるもんならたいていのものは食べるんですよ。
例えばサラダにセロリを入れてれば手掴みでバリバリと生セロリを食べますし、朝ご飯のときに納豆を食べる親の姿を見れば自分も食べたいと「くぅくぅ(くるくる)」と食べさせろアピールしますし、酢の物なんかは米を差し置いて独り占めするような子なんですよね。
なんでそんな子供らしくないじじ臭いものばっかり好んで食べるかといえば、全て俺が好んで食べるものだからという理由しか今のところ見当たらないわけです。
なら俺が中国製の食べ物を食べなきゃ子供がそれを好んで食べるようにはならんだろと思われるかもしれませんが、子供が成長して小学生になった時が問題なんですよね。
今のところは先月産まれた赤ちゃんを保育園に行かせるようになれば、嫁も職場に復帰して働く予定ではあるんですけど予定は未定じゃないですか。何かしらの不可抗力で嫁が「私もう働かない。専業主婦になる。」と言い出す可能性もありますしおすし。というか今でも「正社員では働きたくない。いつになったら仕事辞めても良い?」とかどこまで本気なのか分からない質問をしてくるところからしても、そう遠くない未来には嫁が仕事を辞めてる可能性は十分にあり得ることなんですね。
そしたら子供が小学生以上になると大問題が出てくるんですよ。そう、今年もつい先日から始まった夏休みですよ。夏休みになって嫁と子供だけでの昼飯時に想像される会話として
嫁「今日の昼なんにしよっか?」
子「ハンバーガー」
嫁「お父さんには内緒よ、マック行こっか?」
子「うん!!」
みたいな会話を絶対するだろうなという予測は簡単につくわけですよ。だって俺と一緒だと絶対マックに行かないんで。
そもそも俺は今回のチキンナゲット問題に全く関係なくマックが嫌いなんですよね。
それなりの値段のくせに味は大したことないってことはもちろんですけど、他に何が気に入らないのかってたぶん野菜の分量がめっちゃ少ないじゃないですか。いや、ハンバーガーってそもそもそういうもんなのかもしれませんけど、じゃあ同じくらいの値段で野菜がこれでもかってくらい詰め込まれたサブウェイを選んじゃうんですね。
それにあのポテトですよ。あれ絶対中身に芋入ってねーだろってくらいスッカスカで、出来立てからちょっと時間が経つと萎びた油棒みたいになって全然美味くないじゃないっすか。じゃないっすかってあれを好んで食べる人には申し訳ないんですけどそうかもなくらいには分かってもらえると嬉しいんですけど、やっぱポテトには芋っぽさがもう少し欲しくてモスのポテトとかまた登場するけどサブウェイのポテトとかね。どんだけサブウェイ好きなんだってね。そこまで大好きでもないけどマックと同じパンの部類でなんかいかくったことのあああああ 寝てた。
何回か食ったことあって比較対象できる店をサブウェイくらいしか知らないってのがサブウェイが何回も登場してしまう理由っちゃ理由なんですね。
そんなわけで嫁も子供も俺と一緒にどっか出かけてもマックを食べる機会なんてないと思うんですよ。半径10キロくらいに飲食店がマックしかありませんみたいな状況だと別ですけどそんな場所ないでしょたぶん。
だからマックを人並みに愛する人が俺と行動を共にしてたらマック食べたい欲が沸いてくると思うんですよね。そこまで好きでもないけどアイツがいない今を逃すとまたいつ食べられるか分からないからいつ食うの?今でしょ!みたいになるのが簡単に想像出来ちゃうわけです。
ここまで敢えて触れてなかったんですけど全国的にはマックとマクドだと全国的にどっちがメインで使われてるんでしょうか?俺の古くからの友人は略さずマクドナルドと呼ぶのでアイツは全国どこへ行っても通用するやつだと思ってますけど皆さんどうなんでしょう。
ということで、今後は信用ならねぇいんチキナゲットは嫁にも子供にも食べさせねぇしハイロットのフソクションボールペンも使わせねぇんだからな!そんなもんあるかどうか知らんけどありそうだから書いただけだけど、つまりもう全てにおいて中国は信用ならねぇぞみたいになってきたよねってそういうことが言いたかっただけなんだと思います。
とまぁここまでは個人的に中国産のものを信用しないぞという主張なんですけど、件の記事のコメントを読んでるとちらほら「そもそも中国産のものを信じる企業が悪い」みたいなコメントがあったんですけど、そこについてはどうなのかなぁと思いました。
というのも中国産のものが絶対的に信用ならないものではないにしろ、信用するにはやっぱ警戒する類のものであることはみんな分かってると思う。それは消費者である俺たちが考えてる以上に、俺たちに商品を提供してる企業の方が敏感じゃないかとも思う。それでも信用せざるを得ない事情があるから、リスクを承知の上で中国産のものを使ってるんじゃないかと思うんですよ。
じゃあそのリスクを負ってまで中国産のものを使わなけりゃいけない何かとは何なのかですけど、やっぱ生産物に掛けるコストだと思うんですよね。
というのも今俺の嫁は実家に帰ってて、嫁が家にいるときは昼の弁当を持たせてくれるんですけど今はそうはいかない。俺は昼飯を自分で作るかどっかで弁当を買うか外食するかという選択をしないといけないわけですけど、まず毎日外食だと食費がとてつもない負担になるのでそこは除外します。んで弁当を自分で作るか買うかに選択肢が絞られるわけですけど、いや弁当ってかなり安いんですよ。ほんと嫁がよく「一人分の弁当作るくらいなら買って食った方が安い」というのが良くわかる。
だって俺の職場付近だと300円台の弁当とかわりと豊富に選べるんですから。そりゃそんな価格で弁当売ってんなら作る手間とか材料費とか考えると一人分作るのなんてバカらしいし買ったほうが絶対費用対効果高いよなみたいなこと感じるんですよね。
これって別に弁当に限ったことじゃなくてむしろ日本の「食」産業全体に対して言えることなんじゃないかと思うんですよ。
さっきは外食は高いって書いたんですけど普通に自分で何かを作る手間とか考えるとこの店で食う飯は絶対安いよなってとこかなりあると思うんですね。
じゃあそれってどこで家庭で作る料理との差を付けてるかって「人件費」か「原材料」しかないと思うんですけど、これだけ世の中でブラック企業がどうたらみたいな風潮が高まってる中で無茶な人件費削減って考えにくいので、じゃあどこを削ってるかって原材料費なんだろうなと思うんです。
んで何ヶ月か前に問題になったホテルの海老問題みたいなのでも、けっこう消費者って何を食ったってあまり分からない部分ってあるじゃないですか。敏感なようで実は鈍感みたいな。だからこそ騙すなっていうのも主張としては正しいんですけど、じゃああからさまに安いもん使ってますって公表して誰がそれを選ぶんだってなると思うんですね。
いや、騙すのが良いとは言いませんけど、むしろそうすることでしか食に携わる企業が生き延びる道がないところまで消費者の要求が高まってるんじゃないかと思うんですよ。
俺もそうなんですけど、何かを食おうとして店を選ぶときに、「低価格・安心・味」っていう3拍子で探すじゃないですか。まぁもちろん当たり前の基準だと思うんですけど、でもこれって日本とか食に不自由してない国だからこその贅沢すぎる基準だと思うんですよね。
だって一歩日本を出て、日本ほど贅沢な食生活が送れない国に行ってみると、たぶんどれかを犠牲にしないといけないんじゃないかと思うんですね。例えば水って日本では蛇口を捻ると安全に飲める水が出てきますけど、そんな国って地球上じゃまれじゃないですか。ほとんどの国はまず安全な水、というより飲んでも死なない水を欲しがってるでしょうけど、日本では安全な水があるにも関わらず美味しい水を求め、さらに安価であることさえ求める。
よくそれだけのものを求めるならそれだけの金を払えみたいなこと言いますけど、それが食生活全体において言えるのが日本じゃないかと思うんですよね。
んでなんでそうなるかっていうと、需要と供給のバランスがぶっ壊れているからじゃないかなと思います。
大量生産対象消費を前提に食産業が成り立つくらい食べるものについては困ってない日本なんですよ。日本全体で見た時に食べられるものをホントに食べている量と廃棄している量ってどっちが多いんでしょうね。
テレビで何回か農業をやってる人を撮ったものとか見ましたけど、形の悪いものやちょっとでも大きさの規格を外れたものは売り物にならないから廃棄みたいなこと言ってて、普通に食えるし売ってるものとその廃棄物とで味は一緒なのになんてもったいないんだとか感じた記憶もあります。
それくらい食べるものに困ってなくて、さらに輸入にも頼りまくって、どう考えたって「食」に関しては供給過多過ぎるんだと思うんですよね。
だから消費者としては当たり前のように「安全・味」に加えて価格にまで欲求が及んでしまう。
何でもそうだと思うんですけど、安けりゃ安いだけのものだし、安いには安いなりの理由があると思います。それを忘れて高い質を求めながら、それに応じた対価を払わないことが当たり前になれば供給側のどこかが狂うのは当たり前のことじゃないかなと思うんですよ。
まとまりがない文章になってしまいましたけど、むりやりまとめると求めすぎた代償がここ最近の食関連の出来事に繋がってるんじゃないかと俺は思います。