金田んち

スマホ表示の読者登録ボタンがどっか行きました。見かけた方はご連絡ください。至急引き取りに伺います。

もうすぐみんな帰ってくる

文字サイズ

文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする

娘が産まれて早いものでもう1ヶ月。この1ヶ月、嫁と子どもは里帰りをしていたため、俺は自分を鍛えることの出来る絶好のチャンスでした。

ワンピースの主要キャラ達も、空白の2年間でそれぞれに修行を積み、これまでよりも強くなり再集結したように、嫁子が我が家に再集結した暁には、大黒柱である俺の成長を見せようと思い、今日その予行練習結果を事前に報告するものである。


子供の頃の強さへの憧れといえばまさにこれが筆頭です。
両手に拳を作り腰を落とし「はぁ〜」という気合とともに髪が逆立ち金髪に。
幼少の頃孫悟空孫悟飯超サイヤ人になって悪者をやっつける姿に誰しも憧れを抱き、俺もいずれは!という野望を抱いたことでしょう。

そこで今回、1ヶ月の修行の成果の末、俺が超サイヤ人へと進化出来るようになったのかをご報告いたします。

早速
両手握りこぶしを作り、明日へ響かないよう軽く腰を落とし力を込めます。社会人となった今では、今日の進化より明日の筋肉痛の方を真っ先に心配するものなのです。

「はぁ〜」
・・・・・・・
やはり生半可な気持ちだと超の壁は超えることが出来ません。

明日のわが身を犠牲とし、深く腰を落として再挑戦

「はぁ〜」
・・・・・・・
どうやら力の込めようが足りないようです。

全神経を集中し、あらゆる雑念を取り払い、全力で挑んでみることに

「はぁ〜」
ミシミシ、ミシミシ
力を込め慣れてない指の関節が悲鳴をあげる

「はぁ〜」
もう少しで「ちょう」の壁を超えられるとの思いから、全ての力を振り絞ったその時!!!

「ボフッ!!!」
屁が出た。
まさしく「ちょう」の壁を超え、さらには肛門までも貫き大胆にもこの世に現れた「屁」。

1ヶ月の時を屁ても、俺は超サイヤ人にはなれなかった。

ダッシュ力増強

俺が小学生の頃、父親が運動会の保護者席の場所取りで猛ダッシュして1番良い席を陣取った記憶がある。

あの父の後ろ姿は凄くカッコ良かったし、ヒーローのようにさえ見えた。

俺も息子や娘の運動会で同じような父親の後ろ姿を見せてやりたい。そのためにあダッシュ力増強が必要なのだが、まずは現状のダッシュ力を知ることから始めなければなるまい。

そこで、自宅の前面道路の坂道を使ってダッシュをしてみることにした。

何より先ずは準備運動である。

屈伸で充分脚をほぐし、上半身もぐねぐね動かしてほぐしておく。
スタート直前には精神を安定させなければ良い結果は生まれないので、深呼吸も入念に行なっておく。呼吸ついでにタバコをふかし

位置について、レディー・ゴー!!!
「ふんぎゅっっっっ!」

足首をほぐすのを忘れていた。ひねったのか釣ったのかも分からんがもう走るのは無理だ。

情けなくケンケンで家路についた。

さてこの1ヶ月を通し、俺は進化というよりはむしろ老化を遂げたわけで、それを誇張表現しすぎたのが上記でありますが、嫁子が帰ってくるのは紛れもない事実です。

実際そのための準備として行なったのは、赤ちゃんのためにベビーベッドをリビングに置くための模様替えと、息子と娘に庭で思う存分遊んでもらうための草むしり。

その結果、老化の一途を辿るわが身は、ベビーベッド作成による全身筋肉痛と草むしりによる虫刺されでの四肢クレーター現象という生死の境を彷徨いかねない事態に陥っております。

しかし楽しみで仕方ない。あの怪物達が帰ってきて、これまでにも増してわが家に賑やかさが舞い戻るのです。