金田んち

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たまごやきが消えた

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ふつうの日記。

会社からの帰宅途中、駅近くの公園で路上ライブをやってる女の人を見かけた。路上ライブなんてここ何年も見てなかったのでちらっと立ち寄ってみた。

やってたのは見た感じ二十歳前後、色白でロングの黒髪をした、けっこう可愛い女の子だった。

ギターを持って胡坐をかいて歌ってたんだけど、声は特徴的で歌も上手かったかし、可愛さも手伝ってるんだろうけどそれなりに見物客がいた。歌も容姿もmiwaみたいな雰囲気だった。

彼女の前にはギターケースが置かれてて、数十枚の100円玉や500円玉と、千円札が何枚か入れられてた。

いつも使う駅付近の公園なので、以前からこんなことやってる人がいるんなら気付きそうなものだけど、よく考えたらいつもはわき目も振らず急ぎ足でその場を通り過ぎるから、気にも留めてなかっただけなのかもしれない。

いつも通る道でも、たまには興味を持ってみることで新しい発見があるのだなと思った。

俺は人だかりの後ろのほうで聞いてたんだけど、そこに留まっている人は「うまいねぇ」って呟いたり、ただただ聞き入っている人がいて、後ろを通り過ぎて行く人は「うるせぇ」とか「へたくそ」って呟いたり舌うちしたり、同じ歌を聞いても反応は様々だなと思った。

 

そして今日、この記事を読んだ。

ブログの記事に定型文をおすすめしない理由 - ネットの海の渚にて

内容には全く言及しないので、言及通知OFF機能が欲しいんだけど。。気になったのは記事中のこの部分

彼らはおもしろくなければ途中でもブラウザを閉じますし、場合によっては辛辣なコメントを残していくこともあるでしょう。

だれでも聴ける路上ライブって、だれでも読めるブログでよく起こるこの現象に似てるよなぁと感じた。

歌を好む人ばかりがお金を払って聴きに来てくれるコンサートと違って、路上ライブってたまたま聞こえてきた歌声に引き寄せられてふらっと見に行ったり、人だかりが出来ててなんだなんだーって興味本位で聞きに行く。

それで、歌に好感を持った人はそのままそこに留まって聴き続け、時にはお金を投げ入れてくれる。

反対に聴いたは良いけど全然自分の感性と合わずに素通りしたり「うるせー」とか「へたくそ」とか呟いたり。場合によっちゃあ本人に聞こえるな声で言う人もいるんだろうけど。

記事を書いて公開して、ブックマークがついて人目につくようになると、なんだなんだーって始めましての人がたくさん見にきて、なんだこのクソみたいな文章って思った人はブラウザを閉じるなりブックマークやツイッターやコメント欄に何か一言残していく。

気に入ってくれた人は、好意的なコメントを残してくれたり、読者登録して次の記事も読んでくれたりする。

スターは何の用途で付けてんのか人によるみたいだからちょっと分らないんだけど、たまに付けてもらえるカラースターはたぶん好意的に読んでくれてるんだろうなと思う。有料のスターだから投げ入れてくれるお金みたいなもんかな。

ただ違ってるところもあって、路上ライブだと歌を聴きたくない人は何か一言残したとしても、すぐにその場を去るから人だかりは出来ないんだけど、ブログだとブックマークやツイッターでの「うるせぇ」とか「へたくそ」っていう言葉もその場に滞在して、傍から見ると人だかりが出来てるみたいに見えてしまう。

それを見た人はなんだなんだーって気になって見に来るんだけど、覗いてみるとそこは負の感想の溜まり場だから、自分も一言「うるせぇ」とか「へたくそ」って言葉を残して帰っとくかみたいになりやすいと思う。

ゴミ溜めには沢山ポイ捨てされる。

3つブックマークが付くまではど田舎の公園での路上ライブ。3つブックマークが付いた途端、大都会の中心に居場所が変わる。

行き交う人々が多くなり、その分色んな言葉の留まる場所がHatenaBookMark。

今日はどんな歌を歌おうか。どんな言葉が溜まるのか。

 

あんま関係ないけど、これ書いてて5~6年前キャナルシティで男の浪漫っていうインディーズバンドのライブを見たのを思い出した。

たまたま遊んでる時に人が集ってたんで見てみたら、見た目ゴールデンボンバーみたいな男ばっかり6人くらいのバンドが「おとっこどーしっ おとっこどーしっ」ってノリノリで踊りながら歌ってて、ライブ後に握手とCD販売をやってたんでついノリで知らん男と握手してしまったしCDも買ってしまった。

帰ってから収録曲を見てみたら、いろんなインディーズの人たち合作で作られたオムニバスアルバムになってたんで、くそっ騙された‼︎って憤慨したんだけど、全部聞いてみたらchan-coっていう女性2人グループの「たまごやき」っていう曲がすごい良かった。

子供のころお母さんに作ってもらったたまごやきを懐かしむ曲なんだけど、ハモリとか声がすごい奇麗だし歌詞も良くて嫁も気に入ったんで、結婚式の嫁と義母が一緒に退場する場面で使った。

ユーチューブにあったらいいなと思って調べたんだけど何もないし、このグループそのものをググっても何も出てこないから解散したのかな。かろうじてキャナルで買ったオムニバスアルバムが載ってるサイトだけは見つかったんだけど、CDは生産されてなくて購入は無理っぽい。

家にCDがあるから、どうにかすればネットにアップできるんだろうけどやり方分らないし、せめて歌詞だけでも書きたいと思ったんだけど、そんなことやったら著作権的にまずいかな。分かんないからひかえとく。

俺はいい曲だと思ったんだけど、商売となれば需要がなくちゃ成り立たない。好意的に感じる人が少数なら、存在の影をネットに遺し、その実体は世の中から消えてしまう。自然の摂理なんだろうけど、儚きかな。

一応リンクだけは貼っておきます。

VANZ VARIETY VOL.1 - CDJournal