金田んち

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高熱より微熱が辛い

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日曜日に子どもから移住してきた風邪の菌が悪さをしてるようです。

今日は潤んだ目とか、赤らんだ顔とか、それでいて寒い寒い言いながらコートを着て仕事してる俺の姿に見かねたのか、上司から強制送還くらいました。

熱は測ってませんがたぶん微熱程度が何日か続いてます。

今まで一番の高熱を経験したのは高校の頃で、その時はたしか朝から39度を越えてたとの朧げな記憶があります。

そんな状態でも俺は朝から学校に行き、座学だけでなく体育の授業でラグビーもやりました。

もちろん辛かったので誰かがスターくれたら励みになったと思います。

なんかフワフワするし、全身力が入らないし。俺のラグビーでの武器といえばすばしっこく動き、敵陣をかいくぐることだったのですが、足にも力が入らないためそれも出来ません。

いつもはある程度活躍の場が与えられる体育の授業が、これほどまでにつまらなかったのはこの日が最初で最後です。

それでも座学ではカーテンに隠れるなどして放課後まで乗り切り、やっとこの日俺が学校に出て来た意味が与えられます。

部活です。部活の時間です。テニスが出来るのです。

俺は終礼と共に教室から駆け出し、職員室から部室のカギを奪い取り、部室に一番乗りします。

上級生がまだ学校に存在する頃、そうでもしないと下級生が「コート」でボールと触れ合う時間は与えられないからです。下級生にとってはこのダッシュで生まれた10分〜20分が何事にも変えられない報酬のようなものなのです。そのために熱にも耐えるのです。

今思えば上級生が来る前に、着替えが出来ないよう部室のカギをしめておけば良かったと思います。

上級生が来てからは「下手くそが!」とか心で叫びながら、無表情でボール拾いを続けます。

で…何を書きたかったのでしょう…

そうだ、なんか高熱の時より微熱の時の方が、「辛い」という感覚が麻痺していなく鮮明なせいかよっぽど辛いよねと書きたかったのです。

それに加えて、なんか今日は全身の節々がずきずきと痛みます。

しんだほうがいいでしょうか。