金田んち

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取扱注意!ネクタイの結びをミスってもカッコつくライフハック

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この前の土曜日か日曜日、朝のなんとかっていう情報番組で、カトウーンの中○君が「ライフハーック」とか死んだ目で掛け声かけながら、たぶんネットで情報収集したんだと思うんですけど、色んなライフハックを紹介してました。

昔は「伊藤家の食卓」っていうテレビ番組で、いろんな人が考え出したさいきょうのライフハックを集めて紹介してたんですけど、今ではネットを使って誰でも好きな時に好きなライフハーーックを検索できるようになったんですね。世の中便利になったもんです。

さて、その色んなライフハック情報に感化されまして、あんまり役に立たないかもしれないけど「俺の考えた時間がなくてもさいきょうにカッコよくなるライフハック」について今日は書きたいと思います。

まず、最近朝目覚めるのが辛いです。いや、最近と限定的でもなく、冬に入ってからというもの、布団が俺の目覚めを全力で阻止してるのでえらく心地いいですし、何より朝がなかなか来ないので体が朝を認識してくれません。
日が暮れて暗くなり夜布団に入り、まだ日も昇らないうちに目覚めて出かける。夜寝て夜起きるという生活を送っているので、なかなか起きられないのも無理はありません。

たしかスウェーデンあたりで冬眠制度化についての世界会議って開かれてませんでしたっけ?

まぁたぶん開かれてないでしょう。で、俺は毎日ネクタイに靴下というスタイルで出勤するのですが、朝寝坊してしまった日なんていうのはこのネクタイがやけに憎たらしく思えるものです。
ただでさえ寝坊してしまったというのに、早くネクタイを締めないとと焦る手元は、普段のように上手いことネクタイを締めてはくれません。別にいつも以上に締めすぎて危うく窒息しそうになるとか、ネクタイの結び方を急に忘れて蝶結びしてしまうってことじゃないんです。

ネクタイを焦って結んだことある人は一度くらい経験したことあると思うんですけど、あの垂れた部分の長さがちぐはぐになるんですな。想定としては、垂れた2本の生地の自分側が短くならないといけないのに、どうしてかそっちが長くなってしまうんです。
仮にそのまま出勤しようもんなら100%笑い者ですね。だから時間なくても、なんとかかっこ良くネクタイを結ぶ必要があるんです。
あ、逆に短くなりすぎる経験は俺にはありません。

しかしまぁ、朝寝坊してますから一刻を争うわけで、いちいちそんなものを想定通りに結び直す時間なんかありません。いつやるの!今でしょ!って言われたって無理なもんは無理なんです。

としたところで、俺は考えたのです。よし、今日はネクタイと靴下だけじゃなく、ズボンを履こう。そしてパンツも履こうと。
素股にズボンじゃチン毛が擦れて家の中に散らばってしまうので、もし最近何でも口に入れてしまう娘の手に渡ったら…誰がそんなブラックなもんの責任とってくれるんですか!ブラック飲食店の渡邊さんですか!ブラックジョークみたいなことばっか言ってる麻生さんですか!それとも竹田さんですか!誰ですかそれ!金田さんしか責任とれませんよ!

とゆーわけでズボンを履き終わるとあーら不思議。へんてこりんに垂れた2本の布のうち長い方の先端は、ズボンの中に上手いこと隠れて長さだけ見ればちょうどいいじゃありませんか。

しかしこれだけではまだ不完全です。見る人が見れば1本しかないはずのネクタイが二層構造に見えてしまうからです。どう転んでもネクタイを結べばそうなるのは俺とあなただけの秘密です。

そこで俺はまたもやカッコつく方法を思いついたのです。
よし、スーツの上着を着よう。スーツの上着だけだとわき毛が擦れて(以下省略)

ということで俺はスーツの上着を着て、その上着に取り付けられた3つのボタンのうち真ん中だけを閉めることにしました。
かっ こ つ け た かっ た のです。

するとどうでしょう。ネクタイに靴下だけというクールビズの時には見るからにおかしかったネクタイの様相も、それなりに決まって見えるではありませんか。
事情を何も知らない人が見れば、ビシッとスーツを着こなす出来るビジネスマンみたいです。
なにせ結ぶのをミスってちぐはぐになったネクタイは、ズボンとスーツの上着に隠れていますから。
そうです、かっ こ つ い た のです。

そして俺は出勤します。もちろんいつもと違って、しっかりとスーツの上着を着ていますし、ボタンも留めています。ネクタイがおかしな状態だなんて誰も気づきやしません。
気さくに話しかけてくれる女性というのは、周りの人の日々の微かな変化にも気づきやすいものです。もちろんいつもと違う俺にも気づき「どうしたんですか」とにこやかに聞いてくれることでしょう。
そこで、かっこいいだろ今日の俺、というドヤ顔とともに「rrrrrライフ!ハーック」と絶叫しながら「俺の考えたさいきょうのライフハック」について披露してやるのです。

すると…
「なんですかそれ。うわっダサ!!ボタン留めてるのハラが出てきたのかと思いました」
うるせーよ。なんだよそのハラ。メタハラか?ハラハラか?時間なかったんだから仕方ないじゃねぇかよ。
って、ここで逆切れする意味わかんないっすね、すんません。
小説よりも奇なる現実なんてこんなものでしょう。夢も希望もへったくれもあったもんじゃぁありません。

以上、誰の役にも立たない、俺の考えたさいきょうのライフハックについてお送りいたしました。もし、やってみよう!と思われた奇抜な方がいましたら、ご利用は計画的にお願いします。