金田んち

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リスタートの日

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本日11月3日は文化の日です。文化の日の成り立ちは「日本国憲法」発布の日、ということで、たしか自由と平和を愛し文化をすすめる日とういう趣旨の国民の祝日だったと記憶しています。

我が家では、この国民の休日を「結婚記念日」として設定し、今年で結婚3年目を迎えることが出来ました。

そもそもなぜこの日を選んだのかというと、俺と嫁の関係がスタートした高校生の頃、お互い受験勉強やら車校やらで忙しく、ろくに会う時間も取れない中で、国民の休日であるこの日がお互い暇だったことから2人の関係の起源となりました。

それから数年、何回か喧嘩や別れなども繰り返しつつも、3年前互いに「やっぱりこの人しかいない」ということであらためてまた互いの予定の合うこの日に婚姻届を役所に提出しました。(嫁が本当にそう思っているのかは定かではない。が、俺は間違いなくそうである)

さてそんな結婚記念日ですが、他のご家庭でどういう位置づけなのかは分かりませんが、我が家では、むしろ俺は、この日は年に一度の夫婦として相手のことを再認識する日だと捉えています。

一年間の共同生活の末、確かに気に食わぬことなどもありますが、それを含めたとしても「やっぱりお前と一緒になって良かった」と再認識し、新たな一年をスタートさせるのがこの「結婚記念日」である「文化の日」なのです。

婚姻届を提出したその時点では、舞い上がっていたこともあり、なんとなく流れに任せてその日を選んだのですが、今となっては祝日を選んで良かったと感じています。

なんといっても一年のリセットの日との位置づけになっていますので、日頃のまどろっこしい「仕事」に関する雑念の数々が脳裏を覆い尽くすと、いや微かにでも脳裏を掠めると、俺としてはリセットの合図にうまく反応出来ずに終わってしまうことだと思います。

短距離走のスタートの合図には全神経を集中しなければなりません。今夜の夕食のことやレース後の彼女との約束などが脳裏を掠めると、そのレースで最高のスタートを切ることは無理に等しいでしょう。

同じように、これがもし単なる土日を選んでいたとしたら、毎年その日が互いの休日である可能性は低く、必然的にスタートの合図に「仕事」という雑念が脳裏をかすめることになってしまいます。

ライフワークバランスという言葉がありますが、俺は家庭生活と仕事のバランスをとりながらうまくやっていくような器用さはありません。

なので、記念日は記念日、仕事の日は仕事の日、そう仕分けられる「祝日」を記念日に選んだことに今は大変満足しております。

俺にとっての「文化の日」とは、毎年訪れる妻との「リスタートの日」でもあります。