金田んち

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ハワイで買ったお気に入りの腕時計 TENSE

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これまで自分が使って良かったものの紹介みたいな記事をあまり書いた記憶がないのですが、色んなブログを読んで、商品の紹介ってそれを使った人なりのエピソードや思い出を一緒に読める素敵なものだなぁと感じたので早速俺も書いてみることにしました。

今週のお題「選んでよかったもの」

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この腕時計は新婚旅行で行ったハワイの土産屋で買ったもので、もう2年以上プライベートでも仕事でも毎日使っているものなんです。

新婚旅行といえば結婚したばかりの夫婦が仲良く旅行を楽しむもの、というイメージがありましたし、もともと嫁は旅行好きなのでハワイでイチャついてやろうと、俺としては初めての海外旅行に胸を躍らせて日本を発ったんですね。

でも何故か嫁は旅行中ずっとイライラしっぱなし。ハワイ行の機内では俺は全然気にならなかったんですが、前の人の足が臭くて敵わんと言ってずっとイライラ。
そんな嫁が旅行中唯一と言えるくらい機嫌が良かったのがこの腕時計などを買ったお土産屋でのショッピング中だったと記憶しています。

旅行中のイライラや臭いに敏感だった原因が「長男の妊娠」だったことは旅行から帰ってきて判明したのですが、ちょうど嫁の生理周期と旅行予定日が重なっていたため、旅行前に生理を遅らせるような作用のあるピルを飲んでいたにも関わらず、妊娠し無事出産したのが今の長男です。生まれる前から波乱の人生が幕を開け、無事荒波を乗り越えることが出来た戦闘民族サイヤ人みたいな生命力と戦闘力をもつのが長男なのです。(そのピルが妊娠に影響するものだったのかは知りません。)

そんな思い出の品であるこの腕時計のお気に入りポイントとしては

・軽い

やっぱり日中毎日使うものですから、なるべく軽くて負担が少なく、尚且つ丈夫で長く使えるというのはお気に入りポイントの1つです。
どれくらいの重量なのかですけど、ちょうどタバコ1箱分くらい、ボールペンなら2本分くらいの感覚ですね。とにかく腕に装着したら誰しもが「軽っ!!」っていう感想をまず抱くものだと思います。

・生活防水

日中の生活では手を洗ったり炊事をしたり滝のような汗をかくことはどうしても避けられませんから、生活防水機能が付いているというのはポイントが高いです。

・木材を使っていること

これはデザイン性と肌触りという2点において気に入っているポイントです。

まずこの時計は木材を使っているため、配色が同じものでも木目の違いで1つ1つの時計が持つ表情が違うんですね。ですから、これを買った時もどの色が良いのかと同時に、どの木目が好みかっていうところまで拘って選んだものなんです。

そしてやはり木が持つぬくもりが好きですね。ぬくもりといっても夏場腕に着けると生ぬるいみたいな気持ち悪さはないです。
冬は金属の時計みたいにキンキンに冷えていることはないし、夏は腕に汗をかいても金属のものと比較すると嫌なベタつきなんかがあまり残りません。
住宅用の床材として、フローリングじゃなく無垢材を使っている家って割とあるじゃないですか。腕に着けた感触としてはその無垢材に素足で触れたようなサラッとした感覚です。


しかしこの腕時計にも面倒なポイントがありまして、それは2・4・6・9・11月に関係するんですけど何だか分かりますか?

感の鋭い方ならすぐに分かると思いますが、31日までない月がくると日付表示が狂ってしまうので竜頭をくるくると巻いてやらないといけないんですね、面倒ですね。

でもなんというか、いくら気の合う人間同士でも日々の些細なすれ違いに気付くために、時折お互いの関係を微調整する時間が必要みたいな、適度なメンテみたいなことって必要じゃないですか。竜頭を巻いて日付けを修正し、また正しい時間を刻むようになる様って、それと似たようなもんだと思うんですよね。腕時計と人間関係では、その少しの狂いが可視化されているのかどうかの違いみたいな。ちがうか。

まぁこんな面倒な作業も年に何回かしかやることはありませんし、大して苦痛な作業でもありません。それに暇な時間に竜頭をくるくる巻いていると色んな出来事の記憶が甦るんですよね。
入籍後間もなく買ったこの時計と、それこそこの秒針と共に俺の生活があったわけですから。たとえばこの時計を見つけた時のこととか、長男が産声を上げた時のこととか、出産には立ち会えなかった長女の元に一刻も早く駆けつけたくて、飛行機の出発時刻を待ち侘び何度も何度もこの腕時計を確認したつい先月のこととか。

腕時計が刻む一秒一秒と一緒に俺や家族の人生も刻々と刻まれていってるみたいな、俺にとっては竜頭を巻いてる時間ってそういうのをしみじみと感じる瞬間でもあるんですね。

ただこの時計もいつかは壊れて動かなくなります。それが明日なのか明後日なのか、来年なのか何十年も先なのか。
もしかすると俺の方が先に動かなくなってしまうかもしれませんけど、もし時計の方が先に動かなくなったら、その時にはどんな想いでこの時計を眺められるのかなと思うんですね。

願いとしては家族でいっぱい楽しんだ思い出を、ほほえみながら役目を終えたこの腕時計を眺めたいです。

あ、ググってみたらこの時計を作ってるメーカーのHPがヒットしたので載せておきます。ご興味のある方はどうぞ。
TENSE社木製腕時計専門店woodwatch.jp