金田んち

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イオン女子でなく『イオン家族』もしくは『イオンサザエ』

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日経新聞が取り上げた『イオン女子』というものに対し、ネットでは反発が出ているようです。 個人的にも反発とまではいかないまでも少しこのネーミングにはもやっとしたので何か書いておきます。

子どもが生まれてからというもの、週末の買い物と言えばメゾンいやイオン一色に染まったと言っても大げさでないほど、ほぼ毎週のようにイオンで買い物をするようになりました。

敢えて説明の必要もないかと思いますが、イオンには有名ブランドなどが並ぶ専門店街ゾーンと、日用品や食料品を主に取り扱うゾーンに区分けされています。

専門店街ゾーンには楽市楽座などのゲームセンター、映画館やそれなりの売り場面積がある書店などもあります。 フロア内を見回すと全体的に通路幅がゆったりとしていて、ところどころに小さな子供が遊べるスペースや授乳室なども備えられているので、イオンに行けばある程度のものは揃うし子連れで行くときには最適なショッピングモールの１つではないかと感じています。

しかし一方で買い物をするとき、特に自分の好みに合いそうな服を探しに行くときなどには向いていない施設だろうと感じます。どこかイオンでの買い物というのはネットショッピングのように探し出す楽しみに欠けていると感じる部分があるのです。

ある程度買いたいものがあらかじめ決まっている場合においては、ネットを使えばお店に足を運ぶ必要はないし、クリックさえすれば2～3日もすれば配送業者が自宅まで商品を届けてくれるので便利ではあります。

しかし、例えばふらっと本屋さんに立ち寄って、聞いたこともない作者の本を直感を頼りに買ってみたり、ちょっと立ち寄った古着屋でブランド名も知らないけれどすごく好みの服を衝動買いしてみたり、電器屋でキーボードを触っているうちに打感が心地よくてつい買ってしまうみたいな出会いが少ないと思うのです。

買い物って今必要なものを購入するという側面と、なにか新しいものに出会いに行く楽しみみたいな側面があると思うのですが、イオンに関してはその新しいものへの出会いや買い物から得られる刺激が少ないと個人的には感じます。

今の女子大生は買い物の楽しみや刺激なんか必要としていなくて、イオンで買えるもので満ち足りていると見えたからこそ『イオン女子』と名付けたのかもしれませんが、これは普段行くイオンに限ってのことかもしれませんが、イオンに来る客層として女子大生はかなり少数派でないかと感じます。むしろそこに来るのは地元の中高年きみまろや中高生や子連れの家族たち。

少し前にツイッターで流れてきた面白画像に、イオンの水着売り場のマネキン人形に対する悪戯がありました。男の子と女の子のマネキンが水着を着て並んでいたのですが、男の子のマネキンの手を女の子のマネキンのパンツの中に突っ込んでいる悪戯でした。

おそらくこんなことするのはいたずら盛りのいくらちゃんかタラオか地元中高生くらいだと思いますし、やはりイオンは彼らが溜まりやすい場所なのだと思います。

そして小さな子を連れた家族連れも観測範囲の印象としはかなり多い。イオンで催されるイベントも小さな子が好みそうなキャラクターショーであったりファミリー向けの車の展示がされていたり。

先日近所の小学校で運動会があっていた日にイオンに行くと、お客さんがかなり少なく快適に買い物が出来たことからも、イオンで買い物をしている人に子連れが多いという印象はそこまで間違っていないとも思います。

客層として中高生や家族連れが多いと、イオンで目にする服装もその層の人達が好む服装ばかりになります。いつ駆け出してもおかしくないカツオのような子どもを連れていると、今にもわかめちゃんのようにパンツが見えそうなミニスカートより、お魚を咥えたタマをも追いかけられる機能的なストレッチパンツを履くのは必然でしょう。さらにイオンでよく見かけるのがドンキやコンビニで良く見かけるような服装の人たち。それ部屋着じゃないか？と感じてしまうような、かなりラフな服装で買い物をする人をけっこう見かけます。

なので、女子大生としては周りの買い物から受ける刺激は少なく、男心としてはマスオさんのようにえ”〜っと思わず二度見して妻から波平みたいな一喝を食らう機会も少ないのです。

こうした客層であれば、そこに入るテナントや店舗で取り扱う商品もその客層を想定したものが並ぶというのが自然だと思いますし、ショッピング中に他の客が着ている服から得られる刺激も当然減ってしまいます。

女子大生が好む服装がどんなものか正直全く存じ上げませんが、たぶんイオンに行ったところでそこまで魅力的なものは揃ってないし、良く言えば安心できるけれど刺激という面では物足りないのではないかとは思います。

以上をまとめますと、イオンのイメージとして個人的に感じるのが、週末ゆる～く家族でみたいなものなので、しっくりくるネーミングは『イオン女子』よりも『イオン家族』や『イオンサザエ』ですね。